III-2. 精神科クリニック併設精神科デイケアでのアロマプログラム

平均外来患者数 約25人/1日 精神科デイケア平均参加者数23名/1日


アロマプログラムの目的

日常生活を営みながら日中精神科デイケアを利用している統合失調症・気分障害・神経症・人格障害等の回復期後期~維持期の方が対象である。物(精油やアロマグッズ)を介した自然な対人交流を体験することで集団交流技能を高めることを目的としている。


実施頻度

アロマセラピーマッサージ(上肢)とアロマクラフトを交互に各1回、月2回行っている。


参加者

約25名/回


スタッフ

作業療法士 1名 、看護師 1名、臨床心理士2名


事前準備(クラフト作成の場合)

クラフト作成方法等の配布資料 及び クラフト材料 4,5人毎のグループを作る


プログラムの流れ(クラフト作成の場合)

準備(10分)
1)開始の挨拶(1分)
2)オリエンテーション(3分)
プログラムの内容(「本日のアロマクラフト」の紹介等)を説明
3)精油の紹介(40分)
「オレンジ・スイート」、「真正ラベンダー」、「ゼラニウム・チャイナ」(以上プラナロム社)、「グレープフルーツ」、「ティートゥリー」、「Cananga odorata(イランイラン)」、「Salvia sclarea(クラリセージ)」、「(ヒノキ)」、「Mantha piperita(ペパーミント)」、「Citrus bergamia(ベルガモット)」、「Eucalyptus globulus(ユーカリ・グロブルス)」、「Citrus limon(レモン)」、「Cymbopogon citratus(レモングラス)」、「Aniba rosaeodora(ローズウッド)」、「Rosmarinus offisinalis.Cineole(ローズマリー・シネオール」」(以上ハーバルライフ)の精油のうち、無作為に選出した約10種類の精油を嗅ぐ。方法は一種類毎にティッシュに1滴垂らし、隣の参加者に回していく。その間、作業療法士は精油の説明をしたり、参加者に感想を聞き漫然としないよう配慮する。
4)精油当てクイズ(15分)
上記精油から無作為に選出した2,3種の精油が各 1滴ずつ垂らされたティッシュをグループ毎に嗅ぐ。その後、どの精油がブレンドされているかについて、グループ内で話し合い、意見をまとめ発表する。
5)休憩(5分)
6)クラフト作り(30分)
「4)精油当てクイズ」で正解したグループから準備し作製。過去に作成したクラフトは、アロマソープ、バスボム、バスソルト、香水、ルームスプレー、リップクリームなどである。
7)作品発表(10分)
作成したクラフトに対し、グループ内で意見交換を行い、その後全員の前で紹介する。
8)質問タイム(3分)
9)次回の予定発表(1分)
10)終了の挨拶(1分)
片づけ(5分)
(アロマセラピーマッサージの回は上記6)7)工程が「アロマセラピーマッサージ(上肢)」に代わる)