AMPSよくある質問(Q&A)

Q: AMPSは他のADL/IADL評価法と何が違うの?

A: AMPSは他の評価法と比べて様々な長所を持っていますが、特に他の評価法と違う点としてあげられるのは、AMPSは対象者のADL/IADL課題遂行の"質"を評価する唯一の標準化された評価法ということです。作業療法士は歴史的に、技能評価と作業分析による作業の質の評価を得意としていますが、AMPSではその技能による作業分析的評価が標準化された形で可能なのです。作業遂行中の目的指向的行為(つまり運動技能とプロセス技能項目)ごとの努力の増大、効率性の低下、安全性の低下、あるいは自立の低下という側面を採点時に考慮に入れています。AMPSは標準化されているので、客観的な結果として文書化したり、作業療法の介入効果として用いることができます。その他はAMPSの長所と短所をお読みください。


Q: AMPSは対象者が課題を選択できるとのことだが、具体的にどのような課題があるのか?日本人に馴染みのある課題はあるのか?

A: AMPSには86課題あります。具体的には、洗濯物をたたむ、掃除機をかける、インスタントラーメンをつくる、チャーハンをつくる、コーヒーまたはお茶をいれる、植物の水やりをする、草抜きをするなどがあります。AMPSは他の評価法と違って、評価法の信頼性を保ちながら、今後も課題を増やしていくことが可能な評価法でもあります。香港や日本で講習会をスタートすることをきっかけに、チャーハンをつくる、インスタントラーメンをつくるという課題などが導入されました。今後、日本でAMPSが盛んに使用し、「こんな課題があると使いやすい」という声を大にすれば、より日本人に馴染みのある課題が増える可能性が高くなります。日本の作業療法士がAMPSが良い評価法として今後使用していくかどうかが、日本人に馴染みのある課題が増えるかどうかにかかっているのです。ある意味でAMPSは使用者が皆で育てていくタイプの評価法なのです。


Q: AMPSの精神科領域でも使用されているとのことですが、どのように使用しているのでしょうか?

A: 対象者の現時点でのIADL(APDL)能力評価の他、職業前評価として、また、一人暮しが可能かどうかの判定基準の一つとして、介入アプローチの方向性を決定づけるのに使われています。


Q: AMPSは人間作業モデルをその基盤として開発されたと聞きました。AMPSを受講する前に人間作業モデルの勉強が必要なのでしょうか?

A: 人間作業モデルの勉強をしないと、AMPSを受講できない、使用できないといったことは全くありません。AMPSが作業療法の理論である人間作業モデルをその基盤として開発された経緯があるということは、人間作業モデルを勉強しないとAMPSを理解できないということではなく、AMPSは、作業療法士がその実践の中で、これまで重要視してきた、「対象者の作業遂行に対する意志」、「対象者の習慣」「作業を遂行するのに必要な技能」「環境との相互作用」あるいは「作業経験」という作業療法の視点を取り入れて開発されているということを示しているということなのです。AMPSには作業療法的視点が評価法に含まれているので、例えば、対象者中心の作業療法の実践や、他の作業療法の理論やモデルの中でAMPSを使用することは何かひずみや抵抗を生むことはありません。


Q: AMPSの講習会はいつどこで行われるのですか?

A: 現在のところ、年に2回程度開催がされていますが、定期的には開催されていません。開催案内は作業療法ジャーナルや作業療法協会ニュースに掲載しています。また、早めに開催時期を知りたいという希望の方には、講習会開催が決定した時点でe-mailでご連絡させていただいています。


講習会およびAMPSに関する疑問やご質問は大歓迎です。下記までご連絡ください。
日本AMPS研究会 代表 齋藤さわ子
http://ampsjpn.hp.infoseek.co.jp/
e-mail: ampsjoho@hotmail.com
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AMPS international プロジェクト
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