新年のご挨拶

新たな年を迎えましたが、いつもの年のように晴々とした気分になれないのは、私事ですが、宮城県仙台市の自宅から5分も車でいけば、海までひろがっている建物のない荒涼とした風景があるからでしょうか。
この土地に「意味のある作業」が復活もしくは創生するように働くのも作業療法士なのだろうと、漠然と思います。

 

そのようなイメージで作業療法を考えることが、病院から地域に展開する精神医療の中で少しずつ現実味を帯びてきているのではないかと思います。
特に、訪問、アウトリーチについてそう思います。
昨年開催した、アウトリーチをテーマとした作業療法研修会は、最近では最多の参加者数でした。精神疾患からくる様々な負担への対処をしつつ、地域生活の中で、本人にとって意味のある作業が実現されることによって本人も社会も健康になるという信念にたってPOTAの活動を展開したいものだと思います。
NPO法人POTAができることは限られています。だからこそ、活動の焦点をしっかり意識して前進したいと思います。

 

冒頭、晴々とした気持ちになれないと書きましたが、新年を迎えたからこそ、このように気持ちを新たにしていることに気づきました。
今年もよろしくお願いします。

 

NOP法人POTA 理事長 大橋秀行